「外国人の夫の今年の希望。富山県での民泊」
かれこれ20年前から、海外に住んでいます。夫は外国人で、夫婦共働きです。子供は今年10歳になりました。結婚する時、毎年、日本に一緒に行くという約束をしたので、結婚以来、ずっとそれを続けています。
私たちが日本に帰る第一の目的は親に顔を見せることなのですが、それと同時に、どこかしら旅行にも行きます。結婚して10年を超えた今、興味がある主要な観光地は行きつくした感があります。そのためか、ここ数年、夫は観光地ではない、もっと昔ながらの日本の姿を残すところに行ってみたいと繰り返し言うようになりました。先日もそのような話になり、私が「え~、どこが良いの?場所を探すのはまた私なんでしょう?」と少しムッとしながら答えると、数日後に夫が動画サイトから富山県のとある里山の映像を探してきました。僕が行きたいところはこことのことでした。確かに素敵なところで、子供も夫の味方をして、私も次はここに行きたいという始末です。
富山県の里山で何をしたいか、夫の希望をまとめるとこんな感じです。家族3人で昔ながらの日本家屋にホームステイしたい。その家には家主の方やそのご家族が普通に生活していて欲しい。そして、できれば普段されている農作業なども体験したい。滞在期間は少なくとも2泊3日、できれば1週間くらい。うーん、日本人的に考えると、かなり厳しい条件のような気がします。でも、ふと、ご自宅で民泊をされている方がいたらどうだろうかと思いました。夫の言う条件をクリアできるのではないでしょうか。そう考えると、夫の希望は実現不可能なことではないと思うようになりました。
日本が観光立国を目指し始めて、もう随分の年月が流れました。去年は何年かぶりに日本を代表する観光地に行ったのですが、どこもかしこも外国人観光客で溢れていてびっくりしました。それがだめだとは言いません。むしろ、日本に興味を持ってくれる人、来てくれる人が増えた結果だと喜ぶべきことでしょう。しかし、そのような場所は一度来たらそれで十分だとなりかねない危険性があります。その点、昔ながらの日本の里山での生活体験や、そこに住む人とのふれあいは、もう一度、来たいなと思わせる何かがあるのではないでしょうか。また行きたいなと思う気持ちは、派手さやぜいたくさによっては起こりません。
心を打つ風景、心を込めてもてなしてくれた人の心に反応しておこるものです。それは文化を超えて、言語を超えて通じ合います。民泊をしている側ではなく、受け入れてもらう側が何を言うかという感じですが、まだ自然が豊かに残る富山県の里山には、確かなニーズがあると私は思うのです。
「古民家で民泊 外国人に人気:深掘りTOYAMA(BBT連動企画):富山」 https://t.co/GZStQSKZnz “富山県砺波市にある築300年の古民家を改装して昨年夏に開業した民泊施設…ペットと一緒に泊まれたり、砺波の暮らしにも触れたりできる施設独特の魅力を紹介。特に外国人客が多いという、その人気の理由”
— 日刊旧建築 (@alterbau) 2019年7月31日
【新着求人】2012年から、富山県南砺市と協働し「エコビレッジ構想」を推進してきた一般社団法人リバースプロジェクト。世界遺産合掌造り古民家を民泊として運営し、地域交流拠点をつくるプロデューサー募集!環境問題や地域づくりに興味のある方、ご検討下さい!https://t.co/9KsZRz9ROI #南砺市 pic.twitter.com/SZQfcxVPUi
— DRIVE by ETIC. (@Drive_etic) 2019年2月20日