JA全農と株式会社百戦錬磨 農泊分野で包括業務提携契約を締結

株式会社百戦錬磨(本社:宮城県仙台市)は、全国農業協同組合連合会(本所:東京都)と本年8月1日、戦略的事業パートナーとして農泊事業等を推進することに合意し、包括業務提携契約を締結した。

 今回の業務提携を通じ、相互の経営資源やネットワーク、情報・ノウハウ等それぞれの強みを最大限活用し、JAグループにおける「農泊」の開業・運営支援、「農業体験・イベント」の企画・運営支援、「農泊関連サイト」の開発・運営、空き家管理サービス事業等、多面的な事業領域において協業し、地方創生、地域活性化に貢献していく。

農泊の認知度アップ

JA全農は、2019年度からの3か年計画における重点施策として、地域のライフラインをささえる事業を強化するとともに、インバウンド需要の取り込みや農泊事業などを通じて、地方に人と需要を呼び込み、元気な地域社会づくりを支援する。

この分野で先進的な百戦錬磨との提携で事業化を早め、農泊の情報発信や予約ができるインターネットサイト、組合員、JA向けの開業マニュアルなどの準備を進める。 地域の情報を発信する他、宿泊や農業体験の予約もサイト上でできるようにする。若い世代を中心に農泊の認知度を高め、気軽に体験してもらう。

農泊受入れ地域の拡大

 全農は、農泊受け入れ地域の拡大にも取り組む。9月中にJAや組合員向けのマニュアルを作成し、農泊に取り組む手順や、必要な手続きなどを紹介する。マニュアルを基に県域で説明会を開く。

 日本の宿泊施設の利用に不慣れな外国人旅行者の増加を踏まえ、施設でのマナーなどをまとめたパンフレットも用意し、受け入れ側の宿泊客への説明などの負担を減らす。

 また、大阪で10月に開く、各国の旅行業者らが集うイベント「ツーリズムEXPOジャパン」に、JAグループとして初めて、農泊のブースを出展予定。さまざまなイベントを活用し、農泊を積極的にPRする。

 全農は「農泊に力を入れることで、地域をいち早く元気にしたい。関係人口や農業に関心を持つ人を増やし、将来的に就農につなげたい」(地域活性事業課)としている。

JA 全農と百戦錬磨 包括業務提携契約