Airbnbが正式に宿泊施設でのパーティーやイベントを禁止

Airbnbが正式に宿泊施設でのパーティーやイベントを禁止

　Airbnbがリストにある全宿泊施設を検証する計画を明らかにしてから1カ月が経過し、同社はホストとゲストを守るためのさらなる策を発表した。過剰騒音、清潔さへの配慮、認められていないゲストや駐車、喫煙などを含むあらゆる場面に対応するための「明確で、実行可能な枠組み」を導入する。来年、上場予定の同社は、サイトで予約した施設でのオープンなパーティーやイベントを全て禁止している。

　不認可のパーティーは、Airbnbの施設では長い間、禁止されてきた。新たな策では、最近カリフォルニアのAirbnb施設で開催され、5人が殺害されたハロウィンパーティーのような、ゲストがホストに許可されていないイベントを開催するのを禁止しようとしている。
また、市長や行政トップが同社と協議するためのホットラインも新設する。

更なる施策の期待

　Airbnbによると、「住宅シェアは、世界中の多くのカルチャーで昔から行われてきた一方で、デジタルプラットフォームの隆盛で、以前にも増して人々にとって身近なものになった」　引き換えに、「Airbnbは何百万という人が互いに信用できる枠組みを創出するために世界中の都市や、ホスト、ゲストコミュニティと協力して取り組んできた」としている。

　2008年に設立されたAirbnbは、個人の宿泊施設のルールを考案するために数多くのホストに注意を向けるのではなく、リストにある物件の検証やより厳しいゲストルールの適用を回避してきたが、同社は来年上場を予定しているため、ホストやゲスト、コミュニティを守るためのさらなるポリシー刷新が求められる。

サイト上の施設情報の正確性をチェック

　先月初めにAirbnbは「全施設の写真や住所、リストに記された詳細、清潔さ、安全性、ベーシックなアメニティ類が正しいかを確かめる」とした。同社の新たな基準をクリアした物件だけが、来年12月15日までに「お墨付き」となるようである。今月からAirbnbは新スタンダードに適合しない物件を予約しているゲストの予約を取り直したり、返金を予定しているらしい。

　同社は先月、ゲストが年中いつでもどこからでもAirbnbの従業員に連絡をとれるホットライン「24/7 Neighbor Hotline」を立ち上げる計画も示した。同社はこのサービスを来年、本格展開としている。