デュアラー

「デュアラー」とは、都心と田舎に2つの家を持ち2拠点生活を行う人のことを言う。 従来は「別荘」のイメージで、お金持ちが行うものという認識もあったが、近年は空き家などの増加により、20代や30代の人からでも気軽に楽しめるようになってきている。

空き期間は民泊に

いずれのデュアラーも2拠点生活が基本なので、どちらか一方を使わない=空き家になる期間があり、空き家期間中のみ民泊として貸し出すことができる。

たとえば、田舎で民泊可能な古民家を別荘として購入し、空いている期間に誰かへ貸し出すことで別荘という資産を無用にしている期間がなくなる。
民泊可の物件ならば宿泊料が収入となり、留守中も物件をうまく活用できる。別荘の運用にかかる費用を宿泊料で賄うことができれば、負担も少ない。

現在の日本はインバウンドが盛んで、訪日外国人観光客数も年々伸びている。民泊は使用していない家を効率良く活用するために適した方法である。 2拠点生活を送るデュアラーは、働き方や生活スタイルが多様化する現代において、手軽に別荘を持つためによい方法といえる。

2拠点生活の問題点

拠点を増やすことでデュアラーにとってはつながりを広げることができる。しかし「腰を据えて生活している人たち」からするとその土地の人々との関係性が薄くなり、「土地に溶け込むことが難しくなる」危険性がある。

その土地に根付いて生活している人たちから見ると、デュアラーは長期滞在旅行者のようなものである。別荘地のような所であれば、回りの人達も同じような生活をしているので、よいかもしれないが、一般的な町や村などの場合は、地元の町内会などとなにか問題が発生してしまう可能性もある。

地域に貢献できる生活

複数拠点で生活するデュアラーは、そのメリットを生かして、他地域の人達との人的なつながり、文化や伝統の紹介など、各拠点先の地域に貢献できるような生活/活動ができるようになれば両者にとって望ましいことである。