Airbnb民泊利用して感じたこと

 民泊が普及してきて早2年になります。
お洒落な部屋、便利な部屋、安い部屋、高い部屋、仲介サイトには様々な部屋とそのレビューが掲載されています。地方で不動産を生業にしている40代の私も民泊に興味を持ちました。一度使ってみて投資判断をしようと思い、Airbnbで予約してみました。東京出張のタイミングです。以下に民泊利用して感じたことを投資目線からまとめます。

 アプリを通じて数タップで選択、予約できるのはとても便利でした。何部屋か良さそうな部屋をチョイスします。出張と調査であるので安さと快適さを兼ね備えた物件を探します。部屋が決まりましたら、家主さんとやりとりになります。2017年頃より、東京のホテルはインバウンドの影響で高くなっていて、外国人向けに貸している方が多い印象です。調査も兼ねているので何人かメッセージで当たってみましたが、ラブホがわりの部屋ということでお断りされたり、壁の薄さで日本人には向かないと言うお話をされたり、なかなか決まりません。4人ほどやりとりをして、納得いく物件を3つほど見つけましたので1泊2日を3回、合計3泊6日の1人民泊生活を体験してみました。
 

 実際に民泊利用して感じたことですが、鍵の管理はキーロック式、あるいはスマートキー対応で快適でした。家主さんとは顔も合わせません。形態はマンションとアパートと様々ですが、市場でも中ランクの物を選んでいるので遮音性などは問題ありません。また共用スペースなどはなく、本当にホテルで生活している感覚です。内装も特に気になるところはありません、修繕跡なども見られましたが不動産業界にいる私としては上手な修繕だなと思いました。テレビ設備類をどう持ってくるのか、また普通の賃貸物件とは違い、回転率からくる損耗は多い点、これらをどうするかが鍵になるでしょうか。

 また、駐車場がない物件が多く、周辺比較するとホテルで駐車場併設、あるいは紹介された方が安いところもあります。競争力の問題になるでしょう。今回は都心部でしたので交通機関へのアクセスもよいのでよかったのですが、地方で民泊をする場合、交通事情への対策も必須になります。そうなると資金面でどうなるのか、難しいところです。

 東京周辺から政令市までは余程下手な場所でやらなければ副業程度に儲かる印象です。それ以外ですと場所選び、そして交通事情から利用者を想定しないと初期投資すらペイできないと想像されます。

まずは民泊サイトが国内向けなのか海外向けなのか、しっかりと市場を読み込んだ上で、顧客に必要な設備類、駐車場などを揃えた上でスタートすることになりそうです。また、いわゆる不動産投資=不労所得的な感覚で開始すると、利用者とのやり取りや清掃などの手間から想像と違う、失敗したと言う感想になるかと思います。 物件さえあれば手出しは少ない投資ですので、まずは情報の整理からになりますね。