書店の現状 再生の新戦略

 ネット通販,電子書籍、ネットによる情報取得が一般的になってきたことで、売上が激減し、閉店する書店が多いという。

 そんな中で、新しい試みを試行している老舗書店があるとのことである。
新規のショッピングモールで新しいスタイルの書店を展開し、うまくいっているらしい。

老舗書店の挑戦

複数の施策がある。

(1)書店のまわりに、様々な業種の店を配置して、複合型店舗として考え、そこに来店した顧客の書店への来店を狙う。
(2)調理家電などを使用した調理プレゼンテーションや、イベントを行い、顧客に色々な体験をさせて、場の価値を上げる。そして、(これは調理家電に限ったことではないが)
・調理家電やイベントに関するものの販売
・調理家電や、料理法に関連した書籍、イベントに関係した書籍の販売 を行う。

すでに現在多くの書店で実施されているが

(3)書店内で本を探しに来た顧客が落ち着いて本を読める環境の提供
(4)書店員がお薦めする本を並べたコーナーの設置。

(3)については、椅子やソファーの設置のみでなく、床板のデザインなどにも気を配り、床に直接座って本を読むこともできるという。

(4)については、出版社より発売前の本の原稿を集め、担当別に書店員がそれらを読み、会議を行い各自が自分が読んだ本のプレゼンテーションを行い、どの原稿を製本販売するかを決めて、その書店の厳選お薦め本として販売する。

これらは、すでに国内で実施されているものもあるが、新たに海外の書店のノウハウを取り入れて、その会社のフランチャイズ店として運営していくとのことであった。

書籍販売の新しい位置付け

 書店ということのこだわりに縛られることなく、顧客への便利なサービス提供ということ考え、そのサービスのひとつとして、書店を位置付け、書籍の販売を行なっていく。

固としての集客販売を行うのではなく、他業種の集客力も合わせて客を集め、そこに来たお客に生まれた好奇心や新たに生まれた興味で、それを満たす情報や知識に対する要望を満たす為に、書店で本をお買い上げいただくというわけである。

 民泊経営においても、以前の記事で『地域で纏まり民泊村』で触れたことがあるが、民泊のみを考えるのではなく、他業種と協力して地域に人を呼び寄せる企画、地域活性化をもたらす場所の提供などが考えられれば先はより明るくなる。

地域で纏まり、民泊村